帰国生としての就活談 ①

今月で僕が就職のために帰国してから13年になります。

就職活動は僕にとってちょっと苦い経験でしたが、6月を機にもう一度振り返ってみたいと思います。 

就活で辛かったこと

最初の60社以上不合格:当時は就職氷河期だったとはいえ、これほど落ちるとは思っていませんでした。

人格を否定された感:僕の場合、学校で成績はいつも上位で、新卒当時すでにTOEIC990点や英検1級合格を勉強なしで達成していたこともあり、実力にはある程度自信がありました。もし僕が成績悪くて犯罪歴があって髪を青く染めていてガムを噛みながら面接を受けていたら、いくつ落ちても納得していましたが、成績が良くて真面目に取り組んでいただけに余計に痛かったですし、落ち続ける理由が分からなくて迷いました。そのうち「受からないのは人として好かれないからか…人格がダメなのか」と思うようになり、それで自信を無くすという悪循環に陥ってしまいました。

・また、僕はもともとシャイだったため、面接で自分のことを打ち明けたりアピールするにはちょっと勇気がいりました。それで頑張って心を開いたらほぼ全滅したので、そういう背景もあって自信を失ってしまったのだと思います。

日本人の面接官には全敗:僕が面接まで進めたのは計20回ほどでしたが、面接官がアメリカ人のときは3勝0敗、日本人の時は0勝17敗でした。もちろん僕はどの面接も同じように全力で挑んでいたので、「どうして自分の国の人にこれだけ嫌われなければいけないのか」とも思ったりしました。(よく帰国子女は日本嫌いと思われるようですが、少なくとも僕の場合はむしろ片思いみたいなものですね。)

支えの無さ:当時は帰国したばかりで、日本には友達も知り合いもほとんどいない状況でしたし、周りの人は僕が就職できないのを見て「すねかじり」などと呼んだり就職を諦めたほうがいいと言ったりで、あまり支えはなかったですね。

 

上記に並行して、日常生活では逆カルチャーショック(日本に対するカルチャーショック)、逆ホームシック(友達は海外にいたため)、ストレスによる体調不良、14年ぶりの(よりによって2005年の冬は記録的な寒冬でした)などもあり、就活は想像していた以上に大変な時期でした。

 

13年後、就活経験を振り返ってみて

今でも少し引きずっている部分があるかもしれませんが、結果自体については今はもっと冷静に振り返ることができると思います。

当時の僕は帰国したばかりで、自分を「一人の個人」としては自己分析できていたと思いますが、「日本」というコンテキストの中でどのような人であるか(自分が他の日本人の学生と比較してどのように、どれくらい違っているか)を自覚していなかったと思います。例えば、僕は他の帰国子女に比べても考え方やスキルが「国際化」(いわゆる浦島太郎化)していたと思いますし、日本語と英語のバランスも逆でしたが、自分が例外であるという意識があまりなかったと思います。

また、日本の文化にも慣れていなく、日本における帰国子女に対する思いや「ネイティブ」という条件などもよく理解していませんでした。

決して就活を甘く見たつもりはありませんが、「日本に適応する」という面でもっと準備ができたのではないかと思いますし、その不足が面接などで表面化したのだと思います。

 

なので、他の理由もあったと思いますが、もし僕が自分のこと、そして日本のことをもっとよく分かっていれば、結果は違っていたかもしれないと思います。

 

(続き)