2001年9月11日
当時の僕はアメリカの大学入学直前で(米国では主にこの時期に入学します)、高校卒業後の夏休みを神奈川の実家で過ごしていました。
成田からロサンゼルスに向けて出発するのは9月14日。
その日から始まるのは:
- 初めての大学生活。
- 初めての寮生活。
- 初めてのアメリカ生活。
- 初めての一人での海外生活。
18歳の夏は色んな意味で新しい生活を迎えていて、ワクワクとドキドキでいっぱいでした。
9月11日は荷造りなどの準備もほとんど終えていて、あとは三日後の出発を待つだけでした。
テレビで事件のニュースを見たのはその日の夜のことでした。
見たこともない光景。伝わってくる混乱。錯綜する情報。
ただでさえ衝撃的な事件でしたが、アメリカ留学を目前にしていた僕にとっては他人事ではありませんでした。
しかも僕が三日後に乗る飛行機の行き先は、ハイジャックされた4機のうち3機と同じロサンゼルス─────
犠牲者へのお悔やみの気持ちに加えて、自分の将来が急に見えなくなり、かなりショックでした。
11日の夜はなかなか眠れず、その後も数日間ストレスでダウンしました。
14日に乗る予定だった便も欠航になり、出発の見通しもつきませんでした。
飛行機どころか留学はもうないな、大学に行くこと自体も白紙だな、とも思ったのを覚えています。
でも結局、何日か家族と相談しながら考えた末、事件から一週間後の9月18日に渡米することになりました。
幸い、18日に無事に留学先に着くことができ、僕の大学生活は始まりました。
それから四年間アメリカで過ごすことができました。
でも、あの日のことは今も忘れられないですね。